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スティル博士の名言054

彼(神)は、ただ血球たちに精神を授けられた。そして神の法への従順さのもと、これら生命の兵士たちの一つひとつが、自らに課せられた任務へと向かっていく。血球たちは他者の働きを妨げることなく、定められた道筋を進んでいく。

さて、あなたはこう言うかもしれない。
『あなたは今、一滴の血液に含まれる五百万もの血球の一つひとつが、自分に何が期待されているかを正確に知っているなどと主張して、神を困らせるようなことを言おうとしている。これは冒涜ではないのか』と。

いや、決してそうではない。
クック将軍の軍隊が彼の命令に揺るぎなく従うように、神によって精神性を吹き込まれた神の歩兵隊(血球たち)もまた、揺るぎない従順さをもって、自らに定められた使命を果たすために前進していくのである。

”He [God] simply endows the corpuscles with mind, and in obedience to His law each one of these soldiers of life goes to the duty he is to perform.
It travels its beaten line without interfering with the work of others.

Now you say I am going to get God into trouble by making a statement claiming that each one of the five million corpuscles contained in a single drop of blood knows just what is expected of it. Is this blasphemy?

No.
As the troops of General Cook obey his commands unfalteringly, s0 God’s infantry (blood corpuscles), imbued by Him with mentality, go forth to fulfill their appointed mission in unswerving obedience.”

— Autobiography

この文章が書かれた19世紀後半は1859年に発表出版された進化論をめぐって激しい議論がなされた時代でした。
進化論は神への冒涜ではないのか?というのがその中心でした。
当時信じられていた世界全ての土台である「宗教的真理」と、それに反するとも見えるものの多くをより納得できる形で説明できる「科学」をどう折り合いをつけるのか?という本質的問題に根ざしたものです。
この本質部分に対する議論はもちろんのこと、実は進化論ですら現在も完全決着していません。

そんななかでスティル博士は新しい科学的立場を取る一方で、親から引き継いだキリスト教の神に対する深い信仰も同時に持ち合わせていました。そしてそれは矛盾することなく博士の中では統合されていたことを、この文章ははっきりと示していると思います。

あと余談ですが、アメリカ南北戦争時に北軍従軍医師として働いた経験から、スティル博士は軍隊を例に使うことがよくあります。
今回の名言もその1つですね。

「神が創った人体は健康作戦成功のために血球レベルから作戦を立案遂行している。その作戦は神によって計画された完璧なものだ。」
そのようにスティル博士は考えました。
そしてそれこそが現代にも大事にされているあらゆる身体不調の治療に対するオステオパシーの根本発想です。

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