MENU

スティル博士名言055

すべての異常な増殖とその悪影響は、体内を巡る体液の正常な流れに対する閉塞の後に続いて起こる。その閉塞がどこにあろうとも問題は必ず後を追ってやってくる。

もし私たちがこの自然の法則を知らずして、メスや鉗子、ピンセット、血清療法を用いるならば、それは私たちが『病気を生み出している真の原因』を理解していないことを示しているに過ぎない。この法則を知らずに手術に踏み切るべきではない。

私のオステオパシー治療における目的は、動脈血をその本来の目的地へと確実に送り届けること。それにより動脈血は、自らに課せられたあらゆる生理学的な責務を完全に遂行できるからだ。

そして動脈血が組織の構築と修復という仕事を完了したとき、私が次に見据えるステップ、すなわち目的は、その血液が確実に『工場』へと戻り、老廃物を引き渡して新たに生まれ変わることを確認することだ。

動脈血としての役割を全うした血液は、今度は肺へと戻らなければならない。そこで(リンパ系から合流した※訳注)新しい物質と一つになり、大気を受け入れ、純粋な血液を産生するために必要なあらゆる変換過程を経て、心臓へと帰還する。かくして心臓は絶え間なく動脈血を送り出し続けることができる。

生命とは、まさにこの循環に依存しているのだ。

“All abnormal growths and their effects follow obstruction to the normal flow of the fluids of the body. It matters not where the obstruction is, trouble follows.
If we do not know this law, but use the knife, tongs, tweezers, and serums, we show that we do not know the producing cause. If we do not know this law, we should not proceed to operate.

In my osteopathic work my object is to deliver arterial blood to its destination that it may execute all the physiological duties incumbent upon it. When it has finished the work of construction and repair, then the next step or object that I have in view is to know that it returns to its shop to deliver its waste and be renewed.

It did all it could while it was arterial blood, now it must be returned to the lungs to unite with new substances, receive atmosphere and go through all the qualifying processes necessary to the production of pure blood, and return to the heart that it may deliver arterial blood perpetually.

Upon this life depends.”

— Research and Practice

今回の名言のベースにはスティル博士の人体の健康維持能力にたいする絶対的信頼があります。

体は健康維持するために何をするのが最適であるかを知っている。
必要なものが必要なところに過不足なく揃えられてさえすれば、生きる運命を与えられている人体はあらゆる健康問題を解決する能力があると。

その信念のもとに今回の名言があります。

必要なものを必要な所に揃え、不要なものは運び去る体の物流系、すなわち体液循環(ここでは代表として血液循環)こそが生命を支える鍵となる。
あらゆる医療行為はそれを踏まえてなされるべきで、それを理解していないものは片手落ちなものだ。
循環にこそ生命は依存しているのだ。

かくして「体各部の体液循環阻害要因の除去」がスティル博士の治療、すなわちオステオパシー治療の最大の目標にされることになりました。

なお今回の名言では異常増殖の身体トラブルを取り上げていて萎縮や変性、壊死などの退行性トラブルは取り上げていませんが、言わずもがな、ということでしょう。

この体液循環こそ重要だという考え方は本当にスティル博士の強調したい根幹部分なのですね。
飽きるほど他の名言でも述べられていることに気づかれていると思います。

それにしても名言最後の部分。
Upon this life depends.
カッコいい決め台詞ですよね。

これをさらに拡張した決め台詞が、後年のオステオパスであるロリン・ベッカー氏が著作の題名にも用いた
Life in Motion.
で、私はこれが最高に大好きです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)


目次